脊柱管狭窄症について知りたい!

      2017/08/23

腰部脊柱菅狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)とは、脊柱を通る脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまい、それによって神経を圧迫し血行を妨げることで痛みが発生する疾患です。

比較的高齢の人に起こりやすい疾患で、坐骨神経痛を引き起こす疾患としても有名です。

⇒放っておくと怖い【坐骨神経痛】

 

腰椎椎間板ヘルニアと症状は似ていますが、ヘルニアの場合は腰を前屈させると悪化するのに対して、腰部脊柱菅狭窄症は腰を反らすような動きをすると悪化することが特徴となります。

⇒この痛みはヘルニア!?<症状と対処法>

 

※画像参考 社会福祉法人 済生会

脊柱菅狭窄症になる原因は?

脊柱菅狭窄症は様々なことが原因で発症するといわれていますが、まず大きな原因の1つは生まれつき脊柱管が狭いという先天性の場合です。

こういった先天性のものは防ぎようがありませんが、後天性の場合は「すべり症」が原因であったり、椎間板ヘルニアとの合併症というケースもあります。

⇒腰椎変性すべり症はこんな疾患です

 

また、腰部の場合は腰への大きな負担により血流障害を引き起こすことが原因となることもあります。

加齢による病気や変性によって引き起こされる場合もあり、後天性の原因は実に様々です。

脊柱菅狭窄症の症状の特徴

脊柱菅狭窄症には主に次のような3つの種類があり、症状もそれぞれ異なります。

<馬尾型(ばびがた)>

馬尾型とは、脊柱管の中心部を通る馬尾神経が圧迫されることによって、両脚への強い痺れや疼痛、麻痺といった症状が出ることが特徴です。

<神経根型(しんけいこんがた)>

馬尾神経から分岐し、臀部から下肢へとつながる神経根が圧迫されるタイプです。

圧迫されている片側の脚にのみ痺れなどの症状が出ることが特徴です。

<混合型(こんごうがた)>

馬尾型と神経根型を併発しているタイプです。

どんな人がなりやすい?

腰部脊柱菅狭窄症になりやすい人には共通点があります。

■腰に大きな負担がかかる仕事をしている人

■スポーツを長期間続けていた人

■腰を曲げたりひねったりする動きを頻繁に行っていた人

■座りっぱなしや中腰の姿勢を長時間とっていた経験がある人

これらに当てはまる人は腰部脊柱管狭窄症を発症しやすい傾向にあります。

どれも腰に継続的な負担を掛け続けており、こういった長期的な負担が脊柱菅狭窄症の発生を招きやすいことがわかります。

 

若いころは元気なのでこういった負担もごまかしながら生活できていても、高齢になってからその負担に耐えられなくなり症状が悪化するケースが多く見受けられます。

 

また、脊柱菅狭窄症になりやすい年齢は50~80歳といわれており、女性よりも男性に多い疾患であることも特徴的です。

効果的な治療方法

脊柱菅狭窄症の症状のうち70%は保存療法で症状の改善が期待されるといわれています。

具体的には薬物療法やブロック療法です。

脊柱菅狭窄症は血流障害を起こしているため、血管を広げる薬を投与することで改善を図ります。

 

他にも運動療法によるリハビリテーションも効果が期待できる治療法です。

しかしこれらで効果が出なかった場合や症状が強い場合には、手術という選択が必要になることも頭に入れておくと良いでしょう。

生活習慣の改善で脊柱菅狭窄症を防ごう

脊柱菅狭窄症は生活習慣で予防できる部分もあります。

特に筋力の衰えで体のバランスが崩れることが原因の1つだと考えられているため、適度な運動で筋力を保つことは効果的な予防法となります。

筋肉を良い状態で維持するためには、無理のない範囲でストレッチも一緒に行うことをおすすめします。

 

また、冷たい飲み物や甘いものは脊柱菅狭窄症の痛みを引き起こす原因となるためなるべく控えましょう。

 

これらのことに気をつけながら生活することで、少しでも発症のリスクを抑えたり、症状を軽減することにつながるので高齢の方は特に意識して生活してみてください。

⇒日常生活で気をつけたいこと

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