腰椎変性すべり症はこんな疾患です

      2017/08/23

すべり症は「形成不全性すべり症」「分離すべり症」「変性すべり症」の3つの種類に分けられます。

その中の腰椎変性すべり症は、何らかの原因により腰椎がずれてしまうことによって発症します。

 

すべり症は5つある腰椎の中で上から4つめの第4腰椎で発症するケースがほとんどです。

また、腰椎が前方にずれる「前方すべり」と、その逆で後方にずれる「後方すべり」の2種類がありますが、多くのケースで「前方すべり」であるというデータが出ています。

※画像参考 あおぞら整骨院

腰椎変性すべり症になる原因

では腰椎変性すべり症になってしまう原因はどのようなものがあるのでしょうか。

実は腰椎変性すべり症になるはっきりとした原因はわかっていないのが現状で、いくつかの仮説が可能性として考えられています。

 

まず、女性の患者さんが多いことから女性ホルモンの減少によって骨粗しょう症になり、その結果として二次的に骨がずれてしまうという説。

そして、先天的に椎間関節がずれやすい形であるといった場合や、加齢による腰椎の劣化がずれる原因であるという説があります。

症状の特徴は?

腰椎変性すべり症の症状の特徴は、腰や下肢への痛みや痺れです。

動いていないときには症状が出ることは少なく、長時間歩いたりした際に症状が強く出るケースが多くなります。

 

こういった症状は腰部脊柱管狭窄症と非常に似ています。

実際すべり症は腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり症状が出るため、きっかけは違っても結果的には似た症状が出ることになるのです。

間欠跛行(かんけつはこう)と呼ばれる、歩いていると痛みが出て歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになるといった症状の特徴も共通していて、この二つは非常によく似た疾患です。

どんな人がなりやすい?

腰椎変性すべり症は40歳以上の女性が多くなりやすいという特徴があります。

その原因ははっきりと解明されていませんが、女性ホルモンの減少や腰椎の劣化、筋力の低下などが考えられています。

先天性の原因を除くと、総合的に体力が低下している人がなりやすい傾向があるようです。

腰椎変性すべり症の治療法

腰椎変性すべり症の治療は、保存療法か手術のどちらかになります。

 

まず痛みがそんなにひどくない場合に行われるのは、理学療法やマッサージによる保存療法です。

痛みが比較的強いときは安静にし、内服薬の服用やコルセットの使用で腰への負担を軽減させて改善を図ります。

 

こういった保存療法では効果が見られない場合は手術という選択肢が出てきます。

日常生活にも支障が出るほどの痛みの場合は手術を勧められることが多く、基本的には神経の圧迫を除去する除圧術か、脊椎を固定してずれないようにする固定術のどちらかとなります。

 

手術というと怖いイメージがあるかもしれませんが、腰から下肢にかけての痛みや痺れを感じるようであれば、なるべく早く病院で診てもらいましょう。

病気をしにくい体力作りをしよう

腰椎変性すべり症は原因がはっきりとわかっていないだけに、有効な予防法もはっきりとわからないのが難点です。

しかし一般的な腰痛予防であるストレッチや筋力トレーニングも無駄ではないため、少しでもすべり症になるリスクを減らすといった意味で取り組むことは良いことだと思います。

腰椎自体の劣化を防ぐためにも栄養はしっかりと取り、程度に体を動かし良質な睡眠をとることはすべり症に限らず病気全般の予防に有効です。

まずはそういった基本的な体力をしっかりと保てるような生活を送れるように心掛けましょう。

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