体に合わない布団が腰を壊している?

      2017/08/14

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人生の1/3は「睡眠」だと言われています。

本来、睡眠は体と脳をゆっくり休めて、翌日への充電をするべきもの。

でも「朝起きると腰が重い」「疲れが全然とれていない・・・」という悩みを持つ方も多いですよね。

体を休めるために寝ているのに、どうして一向に体調が良くならないのでしょうか。

 

実はそういった場合、今使っている布団やマットレスなどの寝具が腰に負担となって、熟睡できていないことがとても多いのです。

眠ることで少しずつ腰が壊れていく!?

S字カーブ 

腰痛に悩まされている人の多くは、寝ている時の姿勢に原因があります。

 

布団に横になった時に体に負担がかからない状態は、背骨がS字カーブを描いていること

上の図の一番上の状態だと、背中がしっかりと支えられていて、腰が適度に沈んでいるので、背骨がきれいにS字を描いているのが分かります。

 

S字カーブがバランスよく保たれないと、寝返りが打ちづらかったり、楽な姿勢になろうとして無駄に動いてしまうので体に余計な力が入ります。

このように寝ている間中ずっと腰回りの筋肉が緊張している状態では、腰に大きな負担がかかってしまいます。

朝起きた時に痛みがあったり疲れが取れていないのはそのせいなのです。

⇒腰が痛い時に最適な寝方とは

寝返りすることで体を整えている

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寝返りは「自然の整体」であるという言葉をご存知ですか?

 

私たちは寝返りをして姿勢を変える事で、一日の間に体に起きたゆがみを矯正したり予防しています

何もしなくても寝ているだけで体が自然に整っていくなんてすごい話ですね。

 

しかしその「自然の整体」機能も、寝返りが打ちづらい状態ではうまく働きません

むしろ、無理やり寝返りを打とうとして、体に大きな負担がかかることもあるのです。

実は寝返りが打ちやすい布団やマットレスというのは、先ほど説明した仰向けで眠った時にきれいなS字カーブの背骨を保ってくれる寝具のことなのです。

今使っている寝具でその状態が保てているかどうか、ぜひ一度チェックしてみてください。

⇒腰痛にNGな布団を見分ける5つのポイント

睡眠不足で骨粗しょう症になる!?

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米国ウィスコンシン医科大学の研究チームの実験で、「睡眠不足が骨粗しょう症の発症と関係している」という研究結果が発表されました。

その実験では、慢性的な睡眠不足のラットに骨と骨髄の異常が見られたということです。

ではなぜ眠らないことが骨に影響を与えるのでしょうか?

 

そのカギは「成長ホルモン」にあります。

実は 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、傷ついた血管や骨の修復をする役割をしています。

しっかりと熟睡できないと、成長ホルモンが分泌されないので修復機能がうまく働かなくなってしまうのです。

 

骨粗しょう症が原因の腰痛は、閉経後の女性や高齢の方に多いもの。

きちんと睡眠をとることで症状を改善するだけでなく、予防することも可能なのです。

⇒【骨粗しょう症】予防と治療について

せっかく治療をしても、寝具が効果を半減する

腰痛を治療する側からも、寝具の重要性は指摘されています。

<ペインクリニカルセンター 院長のお話より>

枕よりも重要な要素を占めるマットレスですが、時としていくら治療を重ねても腰痛の改善が見られない患者さんがいらっしゃいます。

直ぐに戻ってしまうんですね。

 

ある時ふと気づきまして患者さんに「自宅ではどんなベッドやマットレスに寝てらっしゃいますか?」とお聞きした事がございます。

そうしましたら、「腰痛には、固い寝具が良いと言われてフローリングの上に布団を一枚敷いて寝て居ます。」とおっしゃるではありませんか。

 

そして困った顔で「朝、布団から起き上がる時腰が痛くて凄くつらいんですよ。」とおっしゃるのです。

「朝起きた時にそんなにつらいのに、どうしてそんな固い所に寝ていらっしゃるんですか。」とお聞きしますと「だって、先生腰痛の人は固いところに寝たほうが良いって昔から言うじゃありませんか。」とおっしゃるのです。

思わず私は言葉を失ってしまいました。

 

自分の体が異常を訴えて悲鳴を上げているのにもかかわらず、それを無視してまで、思い込みや迷信に従っている姿を見て何とも言え無い気分になってしまったのです。

これでは、いくら治療しても効果が持続しないわけなのです。

「寝ている間に腰をどんどん壊してしまっている」ことに御本人が全く気づいていらっしゃらないのです。

 

引用:ペインクリニカルセンター

せっかく治療に通っても、体に合わない寝具を使っていてはその効果を台無しにしているのと同じこと。

治療の邪魔をしていることになりかねないんですね。

腰に良い睡眠環境を整えましょう

腰痛持ちの方は、痛みやだるさで熟睡できない事がとても多いもの。

「眠れないのはしょうがない」とあきらめてしまう前に、まずは睡眠環境を整えてみてはいかがでしょうか。

⇒腰痛布団は、どうやって選ぶ?

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