神経ブロック注射って痛そう…効果は本当にある?

      2017/08/23

ブロック注射

酷い腰痛で病院へ行くと、神経ブロック注射を打つことになるケースは意外と少なくありません。

この「神経ブロック注射」という名前、いかにも痛そうで怖いイメージがありませんか?

今回はそんな神経ブロック注射の痛みや効果について詳しくご紹介します。

神経ブロック注射とはどういうもの?

「神経ブロック注射」とは保存療法のひとつで、神経やその周辺に対して局所麻酔薬や抗炎症剤を注入することにより、炎症を抑え痛みをなくす治療方法です。

痛みを伴う様々な疾患に使われており、頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアなどもその中のひとつです。

⇒この痛みはヘルニア!?<症状と対処法>

ブロック注射の種類

ブロック注射には様々な種類が存在します。

<トリガーポイント注射>

痛みの原因となっている箇所をトリガーポイントと呼び、そのトリガーポイントを狙って注射をするという最もシンプルなブロック注射です。

主に軽症患者に多く用いられる手法です。

<頸椎傍神経根ブロック>

首や肩の酷いコリを解消させることが狙いで用いられるのが頸椎傍神経根ブロック注射です。

しかしリスクが高いことやコストもかかることから、あまり積極的に行われることはありません。

<胸椎傍神経根ブロック>

背中の痛みや肋間神経痛などには胸椎傍神経根ブロック注射が有効な治療法となります。

肺を避けつつ胸椎を狙わなければならないため、高い技術が求められる手法です。

<腰椎傍神経根ブロック>

一般的な腰痛症や坐骨神経痛などに用いられるのが腰椎傍神経根ブロック注射です。

この手法は神経に直接注射するわけではないため、リスクが少なく気軽に行えることが特徴です。

痺れにも効果が高く、幅広い疾患に効果が期待できます。

どこの神経に原因があるのかを調べる診断手段になることもあります。

<腰部硬膜外ブロック>

腰部硬膜外ブロック注射は脊椎内部にまで針を刺す注射です。

そのため合併症のリスクが高く、あまり積極的に用いられることはない手法です。

<仙骨部硬膜外ブロック>

主に坐骨神経痛に用いられるのが仙骨部硬膜外ブロック注射です。

足のつりに有効なこともあり積極的に行われていますが、医師の技術によっては神経を損傷させてしまうというリスクも隠れています。

<胸部硬膜外ブロック>

主に胸椎椎間板ヘルニアに用いられる手法ですが、一部の腰痛や坐骨神経痛にも効果があるといわれています。

神経損傷などのリスクが高い反面、高い効果も期待できる手法です。

<頸部硬膜外ブロック>

首から背中への広範囲の痛みに効果が高いのが頸部硬膜外ブロック注射です。

しかし針が深く入りすぎた場合には意識消失などの大きなリスクがあるため、ブロック注射の経験豊富な医師でなければ難しい手法でもあります。

<頚部交感神経節ブロック>

頚部交感神経節ブロックの中のひとつである「星状神経節」へのブロック注射は、脳への血流増加や自律神経失調症、認知症、脳梗塞後遺症などに効果があります。

幅広い症状に効果があることから、人気の高いブロック注射です。

どれくらい痛みはある?

信頼できる医者を探す

ブロック注射に使われる針は比較的太いことが多く、見るからに痛そうに感じます。

実際には注射を打つ場所や医師の技術によっても痛みが変わってくるので一概にはいえませんが、多くの場合でやはり痛みは感じます。

また個人差も大きく、同じ注射を打っても強い痛みを感じた人とあまり気にならなかった人に分かれます。

 

比較的痛みを感じにくい肩への注射や、専門医でブロック注射に慣れている医師の場合だとなるべく痛くない方法で注射をしてくれるので、ネットの口コミなどで評判の良い医師を探すこともおすすめです。

ブロック注射の副作用

神経痛に大きな効果を発揮するブロック注射ですが、副作用がゼロというわけではありません。

例えば「腰部硬膜外神経ブロック注射」のケースだと、針穴からの出血や感染、神経障害などが副作用として考えられますが、それらを発症する確率は0.05~0.001%程度といわれており、非常に低いものとなっています。

 

経験豊富な専門医の治療となるとその確率はさらに下がることから、副作用のリスクはゼロではないとはいえ非常に低いと考えて良いでしょう。

ただし、抗凝固剤を飲んでいる場合は必ず医師に伝えておく必要があります。

抗凝固剤は血液をサラサラにする効果があり、これを飲んでいると出血が多くなることもあるので注意が必要です。

もし抗凝固剤やその他の薬を飲んでいる場合は、問題がないか事前に医師に相談するようにしましょう。

⇒腰痛は何科に行けば良い?

効果は期待できるが頼りすぎは禁物

ブロック注射は強い痛みを抑えることに大きな効果を発揮します。

様々な部位に対して行うことができ、多くの神経痛でブロック注射が行われているのが現状です。

しかしブロック注射を打ったからといって必ずしも良くなるとは限らず、リスクがあることも忘れてはいけません。

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